近年、同世代の中で最も人気のある指揮者の一人として頭角を現している。
これまでにチューリッヒ・トーンハレ管弦楽団、バイエルン放送交響楽団、ドレスデン国立歌劇場管弦楽団、ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団、シュトゥットガルト放送交響楽団などと共演を重ね、2011/2012シーズンからはドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者を務めている。
幼少期よりチェロの手ほどきを受け、音楽の道に進んだ。
チェリストとしていくつかのコンクール(ミュンヘンARD国際音楽コンクールなどで好成績を収めた後、わずか19歳でクルト・マズアに認められ、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、ベルリン放送交響楽団の首席チェリストに就任。また、ソリストとしても、トップレベルのオーケストラに客演している。
3歳児のコースからヤマハ音楽教室に、1990年よりヤマハマスタークラスに在籍。
第3回エトリンゲン国際青少年ピアノコンクールA部門第1位を始め多くのコンクールで入賞を果たす。
2002年6月には、第12回チャイコフスキー国際コンクール ピアノ部門において、女性としてまた、日本人として史上初めての第一位を獲得。
2004年12月にはデュトワ指揮NHK交響楽団と共演し、2004年度ベスト・ソリストに選ばれた。
また日本人ピアニストとして初めて、EMIクラシックスと契約。
2006年1月には「日本におけるロシア文化フェスティバル2006」オープニング・ガラコンサートでゲルギエフ指揮マリンスキー管弦楽団と共演、また、2008年9-10月にはクリスチャン・ヤルヴィ指揮ウィーントーンキュンストラー管弦楽団とのオーストリア及び日本ツアーを行ない、好評を博した。
ドレスデン・フィルの成立は、1870年ドレスデンに初めて市民のためのコンサートホールが開館したことに起因する。1世紀を超える歴史の中で、常に優れた首席指揮者を擁し、世界的名声を誇るソリストや客演指揮者たちと共演を重ねてきた。
過去には、ブラームス、チャイコフスキー、ドヴォルザーク、シュトラウスなどが自作を同オーケストラで演奏している。また、ニキシュ、アーベントロート、ヨッフム、カイルベルト、E.クライバー、クナッパーブッシュ、コンヴィチュニー等錚々たる顔ぶれがその指揮台に登場し、またマズア、ブラッソン、ヤノフスキ、デ・ブルゴス等が首席指揮者を務めてきた。