リー・リトナー Lee Ritenour guitar
1952年、カリフォルニアに生まれ、6歳よりギターを始める。高校時代から驚異的なテクニックでLAのスタジオシーンで活躍、クインシー・ジョーンズの秘蔵っ子とも言われ、彼がプロデュースする作品の多くに参加した。1976年に初のリーダーアルバム『ファースト・コース』をEPICレーベルより発表、更には、自らのグループ「ジェントル・ソウツ」を結成、70年代に巻き起こったフュージョンブームの立役者としてそのシーンを牽引し続けた。1977年に初期の代表作『Captain Fingers』を発表、それ以降、「キャプテン・フィンガーズ」の愛称で親しまれるようになった。1978年にはドン・グルーシンと「フレンドシップ」を結成、1980年代には、エリック・タッグをヴォーカルに迎え、『RIT1』、『RIT2』、『バンデット・トゥゲザー』といったよりポップ寄りのアルバムを発表した。1985年、盟友、デイヴ・グルーシンと共に、イヴァン・リンスをヴォーカルに迎え録音した『ハーレクイン』でグラミー賞を受賞。1990年には、ボブ・ジェームス、ネイザン・イースト、ハーヴィー・メイソンと共にスーパーグループ「フォープレイ」を結成、そのデビュー作『フォープレイ』はミリオンセラーの大ヒットとなった。その後、自己のレーベルを設立、『ウェス・バウンド』をはじめ、『トゥイスト・オブ・ジョビン』、『トゥイスト・オブ・マーレー』、更には、デイヴ・グルーシンとのクラシック・ジャズ・クロスオーバー作品『トゥー・ワールド』など意欲的な作品を制作し続け、日本でも高い人気を誇るギタリストである。
オトマロ・ルイーズ Otmaro Ruiz piano/keyboards
1964年ベネズエラのカラカス生まれ。子供の時から音楽英才教育を受け、ピアノだけでなくギターにもその才能を発揮する。1989年にはL.A.に移り、有名ジャズアーティストとプレイする機会を得ることにより、彼自身の知名度と実力が認められるようになり、「自分のスタイルを持つピアニスト」としてその名を馳せるようになる。アレックス・アクーニャ、エイブラハム・ラボリエル、そしてダイアン・リーブス、ジョン・マクラフリンといった大御所のワールド・ツアーに参加するなど、今や世界を股にかけるアーティストとして知られる。神保彰のプロジェクトにラボリエルと共に参加し、日本でもお馴染みになりつつある。
メルヴィン・デイヴィス Melvin Lee Davis bass
生粋のL.A.生まれのL.A.育ち。16歳の時にバディ・マイルスに見いだされ、すぐに彼のバンドに迎えられる。その後はR&Bシンガーのバックを務めることが多くなり、中でもポインター・シスターズやチャカ・カーンといったスーパースターの音楽ディレクターという大役を担うこととなる。と同時にジャズ/フュージョン系ミュージシャンとの共演も多くなり、リー・リトナー、ジョージ・デューク、ラリー・カールトンといったビッグネームのバンドメンバーとして世界ツアーはもちろんレコーディングにも参加し、活躍している。彼の小気味よいファンキーなベースは、日本でも多くのファンを惹きつけている。
寺井尚子 Naoko Terai violin
1988年のプロデビュー以来、表情ゆたかな独自の演奏スタイルで、コンサートを中心にテレビ、CMへの出演や楽曲提供など、ジャズの枠組みだけにとどまらず、幅広く積極的な音楽活動を展開している。リシャール・ガリアーノ、リー・リトナー、ボブ・ジェームス、ハービー・ハンコックといった世界的アーティストとも数多く共演。世界を舞台に、繊細な表現力と情熱的な演奏にますます磨きがかかるジャズ・ヴァイオリニストである。「文化庁芸術選奨 文部科学大臣新人賞(大衆芸能部門)」(2010年)、「日本ゴールドディスク大賞 ジャズ・アルバム・オブ・ザ・イヤー<邦楽>」(2004年)などを受賞。2016年3月23日、セルフプロデュースによる最新オリジナルアルバム『Twilight トワイライト』をリリース。
本田雅人 Masato Honda saxophone
音楽教員の両親の影響でサックスを始め、国立音大在学中より「原信夫とシャープス&フラッツ」のリードアルト奏者を務めた。1991年「T-SQUARE」に加入し、作曲、アレンジ面でも新風を巻き起こした。1998年に退団、ソロアーティストとして活動開始。自己名義のバンドやビッグバンド「B.B.Station」のほか、「Witness」、「Four of a Kind」、「Voice Of Elements」などのプロジェクト、マリーンとのコラボアルバムではビッグバンドアレンジからプロデュースまで担当するなど、その活動は多岐に渡る。ボブ・ジェームス、デヴィッド・サンボーン、マーカス・ミラー、パット・メセニーなど、海外アーティストとの共演多数。2015年には10枚目のオリジナルアルバム『Saxes Street』をリリース。昭和音楽大学客員教授を務めるなど、後進の指導にも熱心に取り組んでいる。
神保彰 Akira Jimbo drums
1980年、カシオペアでプロデビューして以来、35年以上の長きにわたって常に音楽シーンの最先端を走り続けるトップドラマー。ミディードラムトリガーシステムを駆使した、ワンマンオーケストラともいうべき独自の演奏スタイルを編み出す。驚異的な演奏テクニックとモダンテクノロジーの融合による前人未踏のパフォーマンスは見る者を圧倒し、その評価は、国内はもとより、広く全世界に轟いている。2007年、ニューズウィーク誌の特集「世界が尊敬する日本人100人」に選出される。2011年、国立音楽大学ジャズ専修客員教授に就任。カシオペアのサポート等の国内でのバンド活動に加えて、ワンマンオーケストラ名義のパフォーマンスやセミナーで世界中をツアーし、多忙な日々を送っている。