まじめでしっかり者のオカピが、大好きな音楽で生きていこう、と決めたのは今から少し昔のことです。
北極での演奏に限界を感じていたホッキョクグマと一緒に世界のいろんな国をまわって、
孤高のトランペッターインドライオン、お調子者のスマトラトラを見つけ出しメンバーに誘います。
噂を聞きつけたドゥクラングールが、ぼんやり眠ってばかりのマレーバクを誘ってオカピに会いに来ました。
そうして結成されたのが金管五重奏ズーラシアンブラスなのです。
「サキソフォックス」は、ラトゥール、ラフィット、マルゴー、ムートンという四つ子のきつねによるサックス四重奏団です。
同時に生まれてきたので誰が一番上なのかわかっていません。みんな自分がお兄ちゃんだと思っています。
4人が揃うといつもいたずらにケンカに大騒ぎ。
そんなドタバタな毎日にたえかねた両親が、なにか楽器でもはじめてくれない?と選ばせたところ全員がサキソフォンを手に取りました。
ありあまるエネルギーをすべて楽器に集中し、4人で競うようにめきめきと上達。
メドック音楽学校を揃って卒業するとそれぞれサックスプレーヤーとしてソロ活動をはじめます。
でも、そのうちどうも淋しくなったみたいで、1人戻り、2人戻り…結局4人でアンサンブルを組むことに。
ケンカも多いけれどやっぱり一番息が合うんです。そんなわけで今日もドタバタ仲良く演奏しています。
「弦(つる)うさぎ」は、うさぎの四姉妹の弦楽四重奏団。
上から、メグ、ジョー、ベス、エイミーの四姉妹です。 作曲家の父とバイオリニストをめざしていた母。
その影響で小さい頃からクラシック音楽を聴いて育った四姉妹でしたが、
父親が作曲の旅に出てしまい、母も一緒に世界各国をまわっているため、一年のほとんどは姉妹のみで生活しています。
寂しさを紛らわそうと姉妹で始めた演奏会が街中で大評判。
その息のあった演奏と幻想的な世界を紡ぎ出す音楽性に惹かれ、遠方から聴きに来る人々も絶えなくなったとか。
かくして「弦うさぎ」弦楽四重奏団がうまれたのでした。