講座の参加者よりいただきました、講師への質問に対する回答をご紹介します。
※全てのご質問にお答えできませんが、ご了承ください。
Q:能、狂言の作品が歌舞伎に移された経緯(理由)を教えてください。
また、歌舞伎から能、狂言に移された作品はあるのでしょうか?
A:歌舞伎は他ジャンルの作品を積極的に取り込んでいく性質をもっており、江戸時代から能、狂言の作品を歌舞伎に移すことは行われました。さらに明治時代になると、大衆的な歌舞伎をもっと高尚な演劇に改良しようという動きが起こり、より能、狂言の演出や演技に近づけた演目が作られました。
逆に歌舞伎の演目が能、狂言に取り入れられることはありません。
Q:イヤホンガイドの活用法を教えてください。利用をすすめますか?
A:人それぞれのお好みによりますが、解説の内容やタイミングはとてもよく工夫されているので、初めての観劇や知らない演目のときなどに試してみられたらいかがでしょうか。
Q:歌舞伎初心者におすすめの演目を教えてください。
A:.時代物、世話物、舞踊、新作など、歌舞伎の演目の味わいは実に多種多様なので、できるだけいろいろな演目をご覧になってみるのがおすすめですが、最初はたとえば『勧進帳』『弁天小僧』などの有名な演目、あるいは気になる役者さんの出演する演目などがよいのではないでしょうか。
Q:「操り三番叟」のもっとも歌舞伎らしいところはどこでしょうか?
A:儀式性の高い三番叟を人間が人形に扮して踊るという洒落っ気と、振りの躍動感かと思います。
Q>「歌舞伎」の魅力を一言でいうと
A:難しいですが「甘美さ」でしょうか。
回答は以上です。
たくさんのご質問をいただき、ありがとうございました!