武蔵野音楽大学(トランペット専攻)を卒業後、幹部採用で入隊し中央音楽隊に所属となる。以降、第1混成団音楽隊(現・第15音楽隊、沖縄)、第12音楽隊(群馬)、北部方面音楽隊(札幌)の各隊長を歴任する。この間、東京藝術大学において指揮法等を履修するとともに中央音楽隊演奏班長、演奏科長、副隊長として勤務した。在任中、迎賓館赤坂離宮や皇居等における特別儀じょうの指揮を執り、多数の国賓・公賓に対する式典演奏を担任する。また1998年には長野冬季オリンピック、2002年にはワールドカップサッカー及び陸上自衛隊音楽隊初の海外公演となる《韓国江原道国際軍楽祭》に従事し、行事の成功へ大きな役割を果たした。2014年より中部方面音楽隊長(伊丹)を務めた後、2017年中央音楽隊長に着任。同年スコットランドにおける《エディンバラ・ミリタリータトゥー》、2019年モスクワにおけるロシア国際軍楽祭《スパスカヤタワー》でそれぞれ指揮を執り、国際交流の一翼を担った。
令和元年、天皇陛下御即位に伴う国民祭典における国歌演奏を担任。翌日の祝賀御列の儀では二重橋前において第1隊として演奏を指揮した。
紙谷一衛、小林研一郎、クルト・レーデル、湯浅勇治、岩城宏之、佐渡裕の各氏らに指揮を学ぶとともに、オーケストラ・アンサンブル金沢、在日米陸軍及び米国海兵隊音楽隊の指揮など、積極的な指揮活動を行っている。
昭和60年、第1回江戸川区新人演奏会参加。
幼少の頃より独学でトロンボーンを学び、2001年8月に陸上自衛隊第9音楽隊(青森)にトロンボーン奏者として配属されたのち、2012年3月幹部任官。同年の武蔵野音楽大学研修後、中央音楽隊(朝霞)演奏幹部、2014年3月東北方面音楽隊(仙台)音楽班長2015年8月に第7音楽隊長(千歳市)、2018年3月中央音楽隊管理班長を務めたのち、2019年度に東京藝術大学に課目等履修生として派遣され、指揮法、音楽理論および社会における芸術文化たる音楽の役割、運用について学ぶ。2020年3月に奏者として勤務した第9音楽隊に隊長として指揮を執り、本年8月より中央音楽隊運用訓練班長の職にある。作曲を池田一秀氏、指揮法を崎田俊治氏、佐藤正人氏に師事。福島県いわき市出身
陸上自衛隊中央音楽隊は、1951年(昭和26年)6月、陸上自衛隊の前身である警察予備隊の音楽隊として発足し、以来70年にわたって日本を代表する吹奏楽団として歴史を積み重ねてきた。
防衛大臣直轄の音楽隊である中央音楽隊は、国賓・公賓の歓迎行事での特別儀じょう演奏を延べ100ヶ国、1,400回以上行い、これらの功績により2015年、「内閣総理大臣特別賞状」を受賞した。
また、オリンピックや天皇陛下御即位に伴う祝賀御列の儀など、国家的行事にも数多く参加し、首都圏で開催される定期演奏会及び室内楽演奏会、全国各地へのコンサート・ツアーやオフィス街におけるコンサートのほか、自衛隊音楽まつり、陸海空自衛隊合同コンサート、ジャパン・バンド・クリニックへの出演、CD録音など多彩な演奏活動を行うとともに、全国の陸上自衛隊音楽隊員に対する教育も担当している。
さらに海外での活動として、韓国(2002年、04年、11年)、フィンランド(2014年)、英国スコットランド(2017年)、ロシア(2019年)の国際軍楽祭への参加や、米国陸軍軍楽隊・海兵隊音楽隊、ドイツ連邦軍参謀軍楽隊との共演、フランスでの室内楽演奏、ミッドウエスト・バンドクリニックへの出演などを行うとともに、2015年からはパプアニューギニア国防軍軍楽隊の育成支援を行うなど、音楽を通じた国際交流に貢献している。
<主な受賞歴>
○ 第55回文化庁芸術祭優秀賞(2000年、CD「王は受け継がれゆく」フォンテック)
○ 第18回日本管打・吹奏楽アカデミー賞「演奏部門」(2008年)
○ ジョージ S. ハワード大佐顕彰優秀軍楽隊賞(2009年)
○ 第50回、第55回レコード・アカデミー賞【特別部門 吹奏楽】
(2012年、2017年CD「‐ベスト・オブ・マーチ2及び3‐」フォンテック)
○ 英国ロイヤル・エディンバラ・ミリタリー・タトゥー2017「最優秀出演団体賞」受賞