武蔵野音楽大学卒業、陸上自衛隊幹部候補生学校を経て幹部に任官。後に第2混成団音楽隊長(現・第14音楽隊、善通寺)、東京藝術大学研修、中央音楽隊演奏班長として迎賓館赤坂離宮で行われる特別儀仗等数々の式典演奏の指揮に当たる。また、陸上幕僚監部広報室音楽担当として陸上自衛隊の広報を担当した。2007年東部方面音楽隊長(朝霞)、2011年中央音楽隊演奏科長、企画科長及び教育科長、2013年東北方面音楽隊長(仙台)、中央音楽隊副隊長、2020年西部方面音楽隊長(健軍)を経て、2023年3月より第15代中央音楽隊長の職にある。
2018年6月にドイツ連邦軍楽隊を指揮し共演。東日本大震災、新潟中越沖地震及び阪神淡路大震災における災害派遣演奏に参加。2022年8月、くまもと復興芸術祭にて平成音楽大学との合同演奏を指揮。同年11月、ロイヤル・マスカットで開催されたオマーン軍楽祭に参加し、西部方面音楽隊初の海外演奏を実現させた。クラリネットを仲地博幸、指揮を紙谷一衛、渡辺三郎の各氏に師事。
1990年、陸上自衛隊に入隊。ホルン奏者として第4音楽隊(福岡)所属となる。第1混成団音楽隊(現・第15音楽隊、沖縄)を経て2006年幹部に任官。同年、派遣履修生として武蔵野音楽大学において作・編曲法を履修。中央音楽隊教育科教官(東京)、西部方面音楽隊音楽班長(熊本)を務め、第4音楽隊長(福岡)、第6音楽隊長(山形)、東部方面音楽隊副隊長(東京)及び第8音楽隊長(熊本)を歴任し、2020年8月、中央音楽隊演奏科演奏班長(東京)に就任する。ホルンを守山光三、指揮法を崎田俊治、音楽理論を池田一秀の各氏に師事。(社)日本吹奏楽指導者協会会員。
陸上自衛隊中央音楽隊は、1951年(昭和26年)6月、陸上自衛隊の前身である警察予備隊の音楽隊として発足し、以来72年に亘り日本を代表する吹奏楽団として歴史を積み重ねてきた。防衛大臣直轄の音楽隊である中央音楽隊は、国賓・公賓の歓迎行事での特別儀仗演奏を延べ100ヶ国、1,500回以上行い、これらの功績により2015年、「内閣総理大臣特別賞状」を受賞した。また、過去のオリンピックや天皇陛下御即位に伴う祝賀御列の儀など、国家的な行事にも数多く参加し、首都圏で開催される定期演奏会及び室内楽演奏会、全国各地へのコンサート・ツアーやオフィス街におけるコンサートのほか、自衛隊音楽まつり、陸海空自衛隊合同コンサート、ジャパン・バンド・クリニックへの出演、CD録音など多彩な演奏活動を行うとともに、全国の陸上自衛隊音楽隊員に対する教育も担当している。更に海外での活動として、韓国(2002年、04年、11年)、フィンランド(2014年)、英国スコットランド(2017年)、ロシア(2019年)の国際軍楽祭への参加や、米国陸軍軍楽隊・海兵隊音楽隊、ドイツ連邦軍参謀軍楽隊との共演、フランスでの室内楽演奏、ミッドウエスト・バンドクリニックへの出演などを行うとともに、2015年からはパプアニューギニア国防軍軍楽隊の育成支援を行うなど、音楽を通じた国際交流に貢献している。
<主な受賞歴>
○ 第55回文化庁芸術祭優秀賞(2000年、CD「王は受け継がれゆく」フォンテック)
○ 第18回日本管打・吹奏楽アカデミー賞「演奏部門」(2008年)
○ ジョージ S. ハワード大佐顕彰優秀軍楽隊賞(2009年)
○ 第50回、第55回レコード・アカデミー賞【特別部門 吹奏楽】
(2012年、2017年CD「‐ベスト・オブ・マーチ2及び3‐」フォンテック)
○ 英国ロイヤル・エディンバラ・ミリタリー・タトゥー2017「最優秀出演団体賞」受賞