20歳でクリーヴランド国際コンクール日本人初の優勝およびショパン賞受賞。パリ国立高等音楽院、ベルリン芸術大学にて学ぶ。これまでにカーネギーホール、リンカーンセンター、サントリーホールなどでのリサイタルの他、クリーヴランド管、イスラエル・フィル、NHK交響楽団など著名オーケストラと多数共演。CDは「バッハ・ピアノ・トランスクリプションズ」(ナクソス)などをはじめ多数録音しており、2023年にリリースした通算19枚目の最新CD「幻想を求めて – スクリャービン&ラフマニノフ」(ナクソス)は欧州のInternational Classical Music Awardsにノミネートされた。また、ラジオのパーソナリティや自身のYouTubeチャンネルでは、演奏動画、解説動画、ライブ配信などで幅広い世代から注目されている。多彩なレパートリーと表現力、コンセプチュアルなプログラム、また5か国語を操り国内外で活躍中。テレビ朝日系「徹子の部屋」や「題名のない音楽会」、NHK-TV「クラシック音楽館」などにも出演。第39回日本ショパン協会賞受賞。2024年、日本デビュー20周年を迎え、秋に記念ツアーを予定。
公式サイトhttps://kotarofukuma.com/
現代を生きる私たちは、「夜」になってもテレビを見たり生ライブを楽しんだり、居酒屋・ バーで飲んだりできますが、まだ電気もなかった18世紀には、人々はロウソクの灯のもとで 食事や歓談、読書をしていました。また、「吸血鬼」「夜の女王」などの西洋のキャラクターからは、「夜」は恐怖と隣り合わせた神秘的な 時間だったとも言えるでしょう。そして「月」は、恐らく 今よりずっと大きい存在感を持っていたでしょう。様々な作曲家がこれらをテーマに曲を書き、「夜」の神秘、恐怖、ロマンティシズム、癒しを表現しました。
尚、プログラム前半に弾くモーツァルトのソナタ、ショパンの幻想ポロネーズは、夜のために書かれた作品ではありませんが、個人的に夜に聴きたい音楽です。
私にとって初めての江戸川区総合文化センターで、昔の西洋の夜を想像し、夜の音楽の バラエティの豊富さをお楽しみいただけましたら幸いです。