国立音楽大学卒業。文化庁オペラ研修所第5期修了。文化庁在外研修員としてミラノに、また、五島記念文化財団の留学生としてウィーンに留学。
第17回ジロー・オペラ賞新人賞、第4回グローバル東敦子賞、第1回五島記念文化賞新人賞、第6回モービル音楽賞洋楽部門奨励賞受賞。
1986年「メリー・ウィドウ」カミーユ役でデビュー、以後、「こうもり」アルフレード、「魔笛」タミーノ、「セヴィリアの理髪師」アルマヴィーヴァ伯爵、「アルバート・ヘリング」アルバート、「ポッペアの戴冠」ネロ、「スペインの時」ゴンサルヴェ、「リゴレット」マントヴァ侯爵、「ドン・ジョヴァンニ」ドン・オッターヴィオ、「椿姫」アルフレード、「蝶々夫人」ピンカートン、「学生王子」カール・フランツ役等の他、三木稔作曲「静と義経」や、三枝成彰作曲「忠臣蔵」といった邦人作品にも意欲的に出演し、いずれも好評を博している。
また、ベートーヴェン「ミサ・ソレムニス」「交響曲第9番」、ヘンデル「メサイア」、モーツァルトやヴェルディの「レクイエム」等のソリストとして高く評価を受け、親しみやすいトークを交えたリサイタルでも、多くのファンを魅了している。この他、2000年、03年のNHK紅白歌合戦、2012年4月よりNHK-FM「DJクラシック」のパーソナリティーを務めるなど、テレビやラジオ番組への出演も多い。
2002年からはオペラ・プロデュースも始め、2015年2-3月には第6弾モーツァルト作曲「後宮からの逃走」も手がけた。
CDは、ポニー・キャニオンより「恋人を慰めて」「すみれ」「砂山」「秋の月」「錦織健日本をうたう~故郷~」「錦織健 アリアを歌う」等が発売されている。
5歳よりヴァイオリンを始め、1981年東京芸術大学音楽学部に入学。1985年同大学院に進む。同年、第54回日本音楽コンクール(毎日新聞社:NHK共催)に入選。1986年より国際ロータリー財団奨学生として、ジュリアード音楽院に留学。1988年、同音楽院の修士課程を修了、帰国と同時に東京フィルハーモニー交響楽団コンサートマスターに就任。以来、二十年余りに渡って定期演奏会、新国立劇場のオペラ、バレエ公演などの重責を果たした。
ソリストとしても、メンデルスゾーン、チャイコフスキー、コルンゴールドなどのヴァイオリン協奏曲を東京フィルと共演している他、1991年より定期的に東京文化会館にてリサイタルを開催し研鑚を重ね、そして2014年の渋谷さくらホールでのリサイタルは特に好評を博した。
室内楽の分野でもアンサンブル・エスパスのメンバーとしての演奏会の他、各地の音楽祭に出演。マルタ・アルゲリッチ、イヴリー・ギトリス、ポール・メイエら内外の著名アーティストとも共演している。
これまでに、原田幸一郎、田中千香士、広瀬悦子、ドロシー・ディレイ、川崎雅夫の各氏に、また室内楽をヤコブ・ラタイナー、サミュエル・ローズの各氏に師事。ナミ・レコードより発売されたソロCD「虚空はるかに」(WWCC7380)は、各方面で高い評価を得ている。使用楽器はストラディヴァリウスやグァルネリ・デル=ジェスと並び称されるカルロ・ベルゴンツィ(1736年)。
現在は、これまでの経験を生かした各オーケストラへの客演に加え、弦楽四重奏、ジャズ、ポップスコンサートなど、ジャンルを超えた多彩なソロ活動を繰り広げている。
東京都生まれ。東京芸術大学音楽学部器楽科卒業、同大学大学院修士課程修了。在学中、1991年日本音楽コンクール/ピアノ部門で第3位入賞。学内にて「安宅賞」受賞。翌年スイス・モントゥルー近郊にてニキタ・マガロフ氏に師事。1993年大学卒業と同時に東京文化会館にてデビュー・リサイタルを開催(日本演奏連盟主催)。1994年マリア・カナルス国際音楽コンクールで第3位入賞並びに審査員特別賞受賞。1995年ショパン国際ピアノコンクールにてディプロマ取得。その後、大学院修士課程ピアノ科を首席で修了し「クロイツァー賞」受賞。
1997年から東京文化会館、紀尾井ホールなどで定期的にリサイタルを開催。東京シティフィル、名古屋フィルをはじめオーケストラとの協演も数多い。室内楽、二台ピアノ、歌曲伴奏などのアンサンブルも手掛け、これまで共演した演奏家は多数、幅広いレパートリーを持つ。ラジオ、雑誌などメディアにも多数出演。全国各地で様々なコンサートに出演する傍ら、病院、特別支援学校などでの訪問コンサートも積極的に行っている。最近では、聾学校での訪問コンサート「体で感じるミュージック」の活動に力を注いでいる。
CDは、『竹村浄子プレイズシューマン』(EMI)が2枚、『祈り~グルダのアリア』(D.C.J)、『ウィーンの夜会』(コロムビア)、そのほか歌曲伴奏のCDが複数リリースされている。
「温かく透明な音色で作曲家の心象を映し出すピアニスト」と評され、幅広く活躍している。