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2022年07月04日

【イベントレポート】第149回江戸川落語会

主催共催公演

【「第149回江戸川落語会~新作も古典もワクワクの会~」の様子をご紹介いたします】

2022年6月28日(火)小ホールにて
「第149回江戸川落語会~新作も古典もワクワクの会~」が行われました。
今回は、柳家喬太郎師匠が新作落語と古典落語の二席を務め、共演は古典・新作それぞれに定評がある噺家さんが登場する毎年恒例の会です。

◇「道具や」 柳亭左ん坊
開口一番・前座の柳亭左ん坊さん。
持ち前の飄々とした語り口で、会場の空気を掴みます。

◇「土産噺」 柳家花いち
江戸川落語会では初登場の柳家花いち師匠。
客席をみるみる間に大爆笑の渦へ。
次に高座にあがられた喬太郎師匠からも
「評判には聞いていたけれど、花いち師匠って面白い話作りますね」というお言葉がありました。
いつの間にかお客様の心をスルっと緩める職人技、今後も期待です。

◇「品川心中」 柳家喬太郎
学校寄席の思い出など、日々のお話から「品川心中」へ。
柳家喬太郎師匠の描く女!憎たらしいけれど、ちゃめ気たっぷり。
そして男!お馬鹿でありつつも際立つ優しさ!
切なくも愛らしい魅力的な登場人物が舞台を駆け巡りました。

◇「もぐら泥」 蜃気楼龍玉
高座にたたずむだけで、その存在感で観る者を圧倒する蜃気楼龍玉師匠。
しかし、噺が進むにつれて師匠の姿は消え、江戸の長屋へ景色が移ります。
間抜けな泥棒の悲哀が、滑稽でユーモアたっぷりに描かれました。

◇「やとわれ幽霊」 柳家喬太郎
喬太郎師匠の創り出した物語の世界へ、皆でタイムスリップ。時間と空間を共有です。
学生時代に戻って、その時代の空気さえ掴めるような感覚の連続。
幕が下りるとともに、湧き上がる郷愁感で胸がいっぱいになりました。
こんな摩訶不思議な体験ができるのも、"喬太郎落語"ならではでしょう。


新作落語と古典落語のそれぞれの味わいを、存分にご堪能いただけたでしょうか。
次回もどうぞお楽しみください!


楽屋の写真の説明)
※喬太郎師匠、龍玉師匠が出番に向けて、精神統一されていらっしゃるところ。
花いち師匠は出番が終わって、ゆったりとされていらっしゃるところ。

ご来場誠にありがとうございました。

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