主催共催公演

尾上松緑さんが語る「松竹大歌舞伎」の魅力
2023年6月30日(金)から全国21会場で開催される、「松竹大歌舞伎」東コースの製作発表記者会見が行われ、ご出演の尾上松緑さんに公演のこと、お芝居のこと、そして、江戸川についてお話を伺いました。 「松竹大歌舞伎」はコロナの影響で2019年を最後に中止されていましたが、今年4年ぶりに再開します。 演目は『鬼一法眼三略の巻 菊畑』と『新古演劇十種の内 土蜘』という歌舞伎の様式美にあふれた華やかな古典2作品です。 コロナ禍で東京以外の劇場に出演することが一度もなかったという松緑さんは「久しぶりの巡業をとても楽しみにしている」とその意気込みを語ってくださいました。 〇初役で挑む『菊畑』 ご自身にとってバイブルのような作品だと話す『菊畑』、今回の作品への思いについて「市村羽左衛門のおじ様が鬼一法眼、(尾上)菊五郎の兄さんが虎蔵、私の父(初代尾上辰之助)が智恵内を演じていたのを子どもの頃に観て、ずっと憧れでした。いつか智恵内をやりたいと思いつづけて、初めてやらせていただいたのが10年くらい前です。その時は本当にうれしかったです。なので、まだまだ智恵内をやりたい気持ちがありますが、後輩が活躍するようになってきた今、私が智恵内の役をやらせていただいた時に鬼一法眼を演じてくれたような先輩がいるのかどうかと考えた時に、後輩たちのためにも手に手を取り合う思いで、今回は老け役に回り、初役となる鬼一法眼をやらせていただくことになりました。 新たな挑戦への第一歩になる公演ですし、それを気心が知れた仲間とやらせていただけるのは、私自身も大変楽しみです。」 後輩を引っ張っていく立場として初挑戦となる松緑さんの鬼一法眼、とても楽しみです。 「『土蜘』は私が初めて巡業に参加させていただいた時に(尾上)菊五郎の兄さんとご一緒させていただいたのが始まりです。その後、私の祖父(二代目尾上松緑)や父(初代尾上辰之助)の舞台で太刀持ちの役で出させていただくなど、子どもの頃から馴染みのある役でございます。初めての出演から40年近く経ちますが、やればやるほど深みのある芝居で、年をとればとるだけ、役者としての年輪が舞台に出てきて、良くなる演目だと思っています。モンスターである土蜘の精の妖気や殺気を表現するのが非常に難しいですが、千筋の糸を繰り出す派手な立廻りもありますので、初めての方でも楽しんでいただける演目です。」 今回、上演される2作品の楽しみ方について「あまり筋書きを気にせずに、目の前にあるものをそのまま受け取ってもらえれば、それが、一番、作品を楽しんでいただけるポイントではないかと思っています。」とも話してくださいました。 〇各地の劇場でやることの面白さ 久しぶりの巡業を楽しみにしていると話す松緑さんに巡業の醍醐味について訊ねると、「巡業というのは、昨日と今日と全く別の劇場で芝居をするわけですが、劇場ごとに変わる舞台の大きさに合わせて、瞬時に共演者と自分の立ち位置、距離の取り方、相手を見る角度、そういったものを把握する必要があるわけです。とても難しいことですが、役者としての勘というのは、そうやって養われていくものだと思っています。 今回、私の倅(尾上左近)が初めて巡業に行かせていただきますが、そういう経験をさせてもらうことによって、しっかりした大人の役者になってもらいたいという思いもあります。多くの役者がそうやって修行をしてきました。 我々にとって、いろいろな劇場でさせていただけるというのは、勉強の場であり、チャレンジの場でもありますので、そこが楽しみでもあります。 また、舞台と客席が近いからこそ演出できる臨場感がありますので、歌舞伎座とは違った、別の面白みがあると思います。」 作品は同じでも、その劇場ならではの芝居になるわけですね。観る側にとっても、一度きりの舞台となります。 また、息子である尾上左近さんには、ご自身が受け継がれてきた「舞台に出たら、とにかく不器用でもいいから一生懸命やること」の大切さを伝えているとも話してくださいました。 初めての巡業に参加する尾上左近さんの活躍にも注目です。 インタビューの最後に、江戸川区総合文化センターにご来場のお客様へのメッセージをいただきました。 「間もなく開館40周年を迎えられるとのことですが、その間、歌舞伎だけではなく、 多くの公演に足を運んでくださることに感謝しております。 芝居ができる劇場があるということは、我々にとっては非常にありがたいことですので、今回、コロナ禍で4年ぶりの公演となりますが、この何年間を取り返すようなつもりで、 お客様に喜んでいただける舞台を勤めて参りますので、応援をしていただければと思います。」 平成27年(2015)の松竹大歌舞伎にも出演されていますが、江戸川区総合文化センターの思い出について「巡業でお伺いした記憶もさることながら、東京都内の劇場だと、地元感があります。中でも、葛西臨海公園の思い出が強いです。実は、水族館が好きで20代~30代の頃に落ち込んだりすると、よく一人で水族館に足を運んでいました。特にタコは見ていて飽きないので、2時間くらい見ていたとか...そんな思い出があります。」 ぜひ、これからもプライベートでも江戸川に遊びにきていただきたいです。 今回、座頭を勤める松緑さんですが、「私は「俺についてこい」というタイプではないのでどちらかと言えば、取りまとめ役ですね。今回の出演者は、良い舞台を創るために一緒に考えてくれる信頼できる仲間ですので、非常に心強く思っています。 彼らと一緒に、お客様に喜んでいただけるように、我々も楽しみながら、千穐楽まで無事に公演が勤められるように、皆で力をあわせたいと思います。」と舞台への意気込みを語ってくださいました。 7月2日(日)間もなく、開催される松竹大歌舞伎。 当日は、尾上松緑さんをはじめ、多彩な俳優陣が一丸となって創り上げる舞台を ぜひ、劇場でご覧ください! チケット発売中! 公演の詳細はこちら 記者会見の様子 ...
- 尾上松緑
- 松竹大歌舞伎
2023年06月23日
- 尾上松緑
- 松竹大歌舞伎
2023年06月23日
【イベントレポート】日比野克彦 講演会
6月11日(日) 日比野克彦 講演会「90分間でどこまで日比野克彦さんを知ることができるのか?」 の様子をご紹介いたします。 6月11日(日)研修室にて「日比野克彦 講演会」が開催されました。 今回の講演会では、特別なテーマを設けず "アーティストの日比野克彦さんが日比野克彦さん自身の話をする"というお題で 自由にお話をしていただきました。 90分という短い時間の中で、アートを目指したきっかけから、 過去のご自身の作品、アートで社会と人をつなぐ現在の仕事について、 東京藝術大学のこれからの役割など、 過去から未来へ続く話に参加者の皆さんは熱心に耳を傾けられていました。 アンケートでは、 「世界のヒビノが私たち目線で活動をされていて感動しました!」 「生きるヒントをいただきました」 「アートがより身近に感じられました」 など、たくさんのお言葉をいただきました。 今年開催予定の第3回えどがわBOXART展に「作品を出してみたくなりました」というお声も多く BOXART展への期待も高まる講演会となりました。 ご来場くださいました皆様、ありがとうございました!...
- 日比野克彦
- 研修室
2023年06月22日
- 日比野克彦
- 研修室
2023年06月22日
【イベントレポート】児童招待公演「こころの劇場」
5月16日(火)~19日(金) 【児童招待公演「こころの劇場」の様子をご紹介いたします】 5月16日(火)~19日(金)大ホールにて「こころの劇場」が開催されました。 こころの劇場とは 一般財団法人舞台芸術センターと劇団四季による、 日本全国の子どもたちに演劇の感動を届ける児童招待公演です。 『舞台を通じて人が生きていく上で大切なことを語り掛けるプロジェクト』 に賛同して、江戸川区総合文化センターでは2017年より開催してきました。 本年度の上映作品は劇団四季ファミリーミュージカル『ジョン万次郎の夢』。 1日に送迎バスが40台以上、小学生来館合計人数は10,000人を超え、 大変賑やかな4日間となりました。 江戸川区のみならず、葛飾区、墨田区の小学6年生もたくさん来場し 大きな舞台や演劇鑑賞にワクワクしている気持ちがこちらまで伝わってきました。 こんなに大きなホールで一つの舞台をみんなで一緒に観ることも久し振りだったことでしょう。 今回の公演を観て、舞台や演劇に興味をもってくれたら嬉しいです。...
- 劇団四季
- 大ホール
2023年06月21日
- 劇団四季
- 大ホール
2023年06月21日

【イベントレポート】季節のお便りコンサート<2023・夏>
【5月26日(金)「季節のお便りコンサート<2023・夏>」の様子をご紹介いたします】 5月26日(金)小ホールにて「季節のお便りコンサート<2023・夏>」が開催されました。 今回の「季節のお便りコンサート」は、江戸川初登場となる「新国立劇場合唱団」のメンバーが出演いたしました。 「新国立劇場合唱団」は新国立劇場のオペラ公演の核を担うメンバーで構成されており、 当日は、聴きなじみのあるオペラの名曲をお楽しみいただきました。 アンケートでは、 「選曲が良く、分かりやすかったです。初めてオペラを聴きましたが、最高でした!」 「初めてオペラに触れて感動しました。心にどんどん入り込む声量がとても素晴らしかったです。」 など、たくさんのお言葉をいただきました。 今回初めてオペラを聴いたというお客様も多く、その歌声の素晴らしさに感動したというお声を複数頂戴いたしました。 ご来場くださいました皆様、ありがとうございました! 次回は11月27日(月)に開催の予定です。...
- オペラ
- 小ホール
2023年06月03日
- オペラ
- 小ホール
2023年06月03日

【イベントレポート】中央地域まつり
【5月28日(日)「中央地域まつり」で行われた「出演者なりきりステージ」と「サインくださいコーナー」の様子をご紹介いたします】 5月28日(日)江戸川区の中央エリアを中心に行われた中央地域まつりで、 総合文化センターでは「出演者なりきりステージ」と「サインくださいコーナー」を展示ギャラリーで行いました。 出演者なりきりステージは、遠近法でフォトプロップスの衣装を人物が着ているようにして写真を撮るコーナー。 用意した衣装の他に、自分で好きな色を塗りオリジナルの衣装を作って持ち帰れる物もありました。 ↓このようにして撮った写真が ↓こうなります。 中央地域まつりでは、総合文化センター前の文化センター公園はフリーマーケット会場でした。 約4年振りのまつりで晴天ということもあり、文化センター公園は大賑わい! 展示ギャラリーにもたくさんのお客様にご来場いただきました。 「ピアノの発表会みたい!」と楽しそうに好きな色を塗ってオリジナルの衣装を撮影をするお子さんがいたり、 「お母さんここ立って!」と、真剣な顔で親御さんを写真に撮るお子さんがいたり、 お友だち同士で撮影しあったり、 皆さん楽しそうに、上手に写真を撮っていました。 楽しい思い出の一枚になっていると嬉しいです。 サインくださいコーナーは、 出演者なりきりステージでアイドルや歌舞伎役者に変身した皆様のサインをください! というコーナー。 色とりどりの、たくさんのサインをいただきました! (大好評すぎて、多めに用意した色紙が無くなってしまう程!) 来年の中央地域まつりでも楽しいことを考え中なので、ぜひまた遊びにいらしてください。 (サムネイルのワンニャンは、スタッフの愛犬と愛猫です。) ...
- 中央地域まつり
- 展示ギャラリー
2023年06月02日
- 中央地域まつり
- 展示ギャラリー
2023年06月02日

☆合唱と吹奏楽の祭典☆ 動画を公開!
8月20日(日)に行われる ☆合唱と吹奏楽の祭典☆ 大井剛史×東京混声合唱団 山田和樹×東京佼成ウインドオーケストラ に出演の、 東京佼成ウインドオーケストラ(指揮:大井剛史) 東京混声合唱団(指揮:山田和樹) の動画を公開しました! 東京藝術大学・指揮科出身で、学生時代から親交のある大井剛史と山田和樹が待望の共演! お二人の楽しいプレトークも楽しみです。 ☎03-3652-1106、HP、各プレイガイドにてチケット好評発売中! 公演概要はこちらをご覧ください。...
- 合唱
- 吹奏楽
- 大ホール
- 音楽
2023年05月28日
- 合唱
- 吹奏楽
- 大ホール
- 音楽
2023年05月28日

歌舞伎まつり in 江戸川
2019年以来、約4年ぶりに開催される「松竹大歌舞伎」の開催にあわせ 江戸川区総合文化センターではご来館いただいたお客様に歌舞伎を存分に楽しんでいただくべく公演日当日7/2(日)に(※ポスター展のみ6/26(月)から)歌舞伎まつり in 江戸川を開催します。 ぜひご来館ください! ◆ポスター展 9:00~21:00 (※7/2(日)は19:00まで) 展示ギャラリー これまでの「松竹大歌舞伎」の色鮮やかな公演ポスターを展示し、歴史をふりかえります。 ◆歌舞伎衣裳展 10:00~18:00 小ホールロビー 今回の上演演目「鬼一法眼三略巻 菊畑」と「土蜘」の衣裳を展示いたします。 歌舞伎の舞台を彩る華やか衣裳を間近でご覧いただける貴重な機会です。その美しさと迫力をお楽しみください。 協力:松竹衣裳株式会社 ◆映像資料展 10:00~13:00 小ホール(予定) 貴重な映像がおさめられた、映像資料を上映。 歌舞伎に興味のある方は必見です! 歌舞伎の歴史からはじまり、舞台装置、衣裳、化粧の説明など、歌舞伎の舞台がどのようにつくられているかがわかりやすくまとめられた映像による資料展です。 【映像資料】歌舞伎の魅力 ●新歌舞伎 10:00~10:35 ●立廻りの美-義経千本桜に観る- 10:45~11:20 ●衣裳と化粧-御摂勧進帳- 11:30~12:05 ●勧進帳-松羽目物の成立- 12:15~12:50 資料提供:国立劇場 ◆レンタル着物【要予約】定員20名/レンタル期間:7/2(土)10:00~18:00/和室(2F) 気軽に和装を楽しんでいただけるように「浴衣・夏着物」をレンタルいたします。簡単な着付レッスン付のプランもあります! ●レンタル料金【お一人様 着付付き】 ・浴衣プラン 3,500円 ・浴衣(半襟付き)プラン 4,500円 ・夏着物プラン 5,500円 ・お持ち込みの着物プラン 2,000円 ●お問合せ・予約 はな萌 TEL:090-5328-7982(平日11:00~17:00) E-mail:hanamo.mami@gmail.com ※7/2(日)江戸川区総合文化センター開催「松竹大歌舞伎」の観覧チケットをご購入のお客様は 500円引き とさせていただきます! ※先着順のため、定員満了になり次第、予約を締め切らせていただきます その他、ご観劇の記念やおみやげにぴったりなお店が出店します! 当日は総合文化センターのさまざまな場所で歌舞伎の世界をお楽しみください。...
- 小ホール
- 展示ギャラリー
2023年05月04日
- 小ホール
- 展示ギャラリー
2023年05月04日

【イベントレポート】DUO×DUO ギターデュオの世界
【3月19日(日)「DUO×DUO ギターデュオの世界」の様子をご紹介いたします】 3月19日(日)小ホールにて「DUO×DUO ギターデュオの世界」が開催されました。 日本のトップギタリスト4人が集結するという贅沢なコンサート。 プログラムも、出演者4人が江戸川の皆さんに楽しんでいただけるようにアレンジしたスペシャル編成で、クラシックの名曲に加え、「ニュー・シネマ・パラダイス」や「禁じられた遊び」などの名作映画音楽や、ビートルズの名曲など、色とりどりの音楽をお届けしました。 和気あいあいとした4人のMCにも時折笑い声が上がり、最後は手拍子でアンコールを迎えるなど、全6組の〈デュオ〉の味わいを存分にお楽しみいただけたことと思います。 アンケートでは、 「生ギターに心臓をつかまれました」 「4人ともそれぞれお互いをリスペクトしている様子が素敵でした」 「ギターの音ってこんなに綺麗なんだ!と感動しました」 など、たくさんのお言葉をいただきました。 ご来場くださいました皆様、ありがとうございました! ...
- ギター
- 小ホール
2023年03月21日
- ギター
- 小ホール
2023年03月21日
【イベントレポート】第152回江戸川落語会
【「第152回江戸川落語会」の様子をご紹介いたします】 2023年3月7日(火)小ホールにて「第152回江戸川落語会」が行われました。 ◇「道灌」 金原亭駒平 ◇「寄合酒」 三遊亭萬橘 ◇「老人前座じじ太郎」 三遊亭白鳥 <お仲入り> ◇「金明竹」 桂二葉 ◇「宴会の花道」 春風亭昇太 開口一番、前座の金原亭駒平さんが爽やかに場を和ませます。 続く、三遊亭萬橘さんは江戸川落語会初登場。初登場とは思えない会場との馴染み具合! まくらでお客様が息切れするほど笑っているのに、「寄合酒」でさらに笑いを絞り取ります。 そして、昨年に続き三遊亭白鳥さん。 会場近くの新小岩ルミエール商店街の中華料理屋「珍来」さんでの体験談で爆笑を取りつつ、 自作の新作落語「老人前座じじ太郎」へ。 お仲入りをはさんで、桂二葉さん。 「話題の二葉さんを、一度見てみたかった」というお声を、たくさんいただいておりました。 高座に上がると華が咲いたように周りをパッと明るくさせる二葉さん。 話のテンポが痛快で、躍動感にあふれていました。 そして、トリはおなじみ春風亭昇太さん。 新作落語仲間の白鳥さんの話や「笑点」の近況の後に、テッパンネタ「宴会の花道」 へ。 お客様のアンケートより(抜粋): 「まくらから全員面白かったです」 「萬橘さん初めてでしたがファンになりました」 「二葉さん、よかった。上方特集もしてほしい」 「なかなかない組み合わせ。よくぞ呼んでくださいました」 など温かいコメントをたくさんいただきました。 本日もご来場、誠にありがとうございました。 ...
- 小ホール
- 江戸川落語会
2023年03月20日
- 小ホール
- 江戸川落語会
2023年03月20日